ファンタスティック・ビーストと黒い魔法使いの誕生 : Akira's VOICE

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戦いじゃない方向にいってほしかった。

ハリー・ポッターたちが読んでいた教科書「幻の動物とその生息地」の著者、魔法動物学者ニュート・スキャマンダーを主人公にした映画オリジナルの新シリーズ。その第2弾。

河童もゲットしてあげて。きっと役に立つと思うの。

出し惜しまない魔法の連発に気分が高揚。

行方を探す探偵めいた推理と素直じゃない兄弟の関係からシャーロックを思わせ笑顔。

それにしても魔法界は危機に見舞われすぎ。

保護主義が台頭する現実社会を鏡に映したような世界で「愛の不足だ」「理想の社会のために自由になろう」などと扇動して分断させるグリンデルバルドが狡猾。

腹立つ！

ジョニー・デップがダークサイドを楽しげにやってる。

青の炎に負けまいと奮闘するクライマックスでは、リタ・レストレンジの決意にフラメルの参戦もあり画面から目が離せない。

今作は三部作の真ん中。

次作の完結編では、孤独感を抱えたクリーデンスとナギニに泣かされそう。

クイニ―も気になる。

ただなぁ。
方向性に不満。

魔法動物が添え物、ペット的な扱いに見えた。

「ファンタスティック・ビースト」とタイトルにしているわりに本編は対決メイン。

ダンブルドアとグリンデルバルドはサイドストーリーにして、あくまでも魔法動物をメインに据えてほしかったな。

人見知りでオタクでニュートラルなニュートが好きだからこそ戦いに巻き込まないでと・・・。

原題：Fantastic Beasts: The Crimes of Grindelwald

監督：デヴィッド・イェーツ

出演：エディ・レッドメイン、
　　　キャサリン・ウォーターストン、
　　　ダン・フォグラー、
　　　アリソン・スドル、
　　　ゾーイ・クラヴィッツ、
　　　カラム・ターナー、
　　　クラウディア・キム、
　　　エズラ・ミラー、
　　　ブロンティス・ホドロフスキー、
　　　ジュード・ロウ、
　　　ジョニー・デップ他

上映時間：134分

・「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」(2016)

・「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」(2022)