シーザーの男前のみを観るべき映画。
『猿の惑星』シリーズのリブート『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』(2011)の続編。
前作から10年が経って、森に安住を求めたエイプが知的に進化してきた事をチームワークでハンティングをする光景から伝えるオープニング約15分のシークエンスが素晴らしい。
"人間は人間を殺す"が、"猿は猿を殺さない"。
これが崩れるとき戦乱が押し寄せる。
はぁ。
人類にとって限りあるエネルギー問題を絡めながら、
世紀末ものによくあるベタな展開の連続。
輪を乱す者、武器に頼る者が事態を悪化させてゆく・・・。
予定調和に進んでゆくからエイプが武器を手にする衝撃度も薄い。
いずれそうなるだろうと早い段階で予想が付く。
ゲイリー・オールドマンの使い方が勿体無い。
独裁で君臨してるくらいの個性がほしかった。
マルコムの息子が作家ピエール・ブールになるのかな？w
地味〜な人間サイドに対してエイプ達の存在感はなかなかのもの。
もはや完全に命が吹き込まれているモーション・キャプチャー技術の凄みに拍手。
慈愛に育ったシーザーが、
憎しみを受け続けたコバとの関係に憂慮を重ね、傷付き、覚悟を決めて立ち上がる心の変遷を、目の表情ですべて表現。その過程でおとずれる息子ブルーアイズとの和解にもらい泣き。
「私は人間なのか猿なのか」
と苦悩するシーザーの姿にワイルドだけではないヒューマニティの深みを感じた。
人智を越えた進化は、人間との対立の歴史の始まり。
やるせない・・・。
憂いを帯びたシーザーの眼差しが問うている答えを人間は見出せるのだろうか。
まだシリーズが続くのなら、SF映画の傑作『猿の惑星』にあえて沿わず、
共存の道を提示する希望を描いてほしいな。
原題：Dawn of the Planet of the Apes
監督：マット・リーヴス
出演：アンディ・サーキス（シーザー）、
ジェイソン・クラーク、
ケリー・ラッセル、
トビー・ケベル、
コディ・スミット＝マクフィー、
ゲイリー・オールドマン 他
上映時間：130分
・前作 『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』(2011)
・続編「猿の惑星：聖戦記」(2017)
『猿の惑星：創世記（ジェネシス）（字幕版）』を、
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『猿の惑星』シリーズのリブート『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』(2011)の続編。
前作から10年が経って、森に安住を求めたエイプが知的に進化してきた事をチームワークでハンティングをする光景から伝えるオープニング約15分のシークエンスが素晴らしい。
"人間は人間を殺す"が、"猿は猿を殺さない"。
これが崩れるとき戦乱が押し寄せる。
はぁ。
人類にとって限りあるエネルギー問題を絡めながら、
世紀末ものによくあるベタな展開の連続。
輪を乱す者、武器に頼る者が事態を悪化させてゆく・・・。
予定調和に進んでゆくからエイプが武器を手にする衝撃度も薄い。
いずれそうなるだろうと早い段階で予想が付く。
ゲイリー・オールドマンの使い方が勿体無い。
独裁で君臨してるくらいの個性がほしかった。
マルコムの息子が作家ピエール・ブールになるのかな？w
地味〜な人間サイドに対してエイプ達の存在感はなかなかのもの。
もはや完全に命が吹き込まれているモーション・キャプチャー技術の凄みに拍手。
慈愛に育ったシーザーが、
憎しみを受け続けたコバとの関係に憂慮を重ね、傷付き、覚悟を決めて立ち上がる心の変遷を、目の表情ですべて表現。その過程でおとずれる息子ブルーアイズとの和解にもらい泣き。
「私は人間なのか猿なのか」
と苦悩するシーザーの姿にワイルドだけではないヒューマニティの深みを感じた。
人智を越えた進化は、人間との対立の歴史の始まり。
やるせない・・・。
憂いを帯びたシーザーの眼差しが問うている答えを人間は見出せるのだろうか。
まだシリーズが続くのなら、SF映画の傑作『猿の惑星』にあえて沿わず、
共存の道を提示する希望を描いてほしいな。
原題：Dawn of the Planet of the Apes
監督：マット・リーヴス
出演：アンディ・サーキス（シーザー）、
ジェイソン・クラーク、
ケリー・ラッセル、
トビー・ケベル、
コディ・スミット＝マクフィー、
ゲイリー・オールドマン 他
上映時間：130分
・前作 『猿の惑星 創世記(ジェネシス)』(2011)
・続編「猿の惑星：聖戦記」(2017)
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コメント
コメント一覧 (4)
展開は良く練られているものの、
物語的にはさほど進まなかったように思います。
旧作シリーズにどう繋げるのか、楽しみでもあり♪
いまいち各所のドラマが淡白で深〜いのに浅く感じました。
確かにちょっとベタで予想が付く展開多く見られましたね。ぎくしゃくしてたけどやがて絆を取り戻していく家族愛、主義主張の違いから生まれる不和とか。前作のシーザーの『NO〜!』に匹敵する衝撃もあれば良かったんですけどねぇ。
でもパフォーマンスキャプチャーを使ったCG猿は益々リアルになってて凄かったです。本物の猿を紛れ込ませてもアレじゃ全然分かりませんね＾＾;
あの技術はほんっとに見事としか言い様がありません。
本物の猿も、きっといてるはず。w