いのち芽吹く物語。
遺体を棺に納める仕事「納棺師」を描く。
元喫茶店の実家の落ち着いた雰囲気の内装が好き。
チェロの音色が山形の景色に合っていて、すーっと胸に染み込む。
テーマ曲が良い！
真摯で、誠実で、穏やかな小林大悟が好印象。
男っぽさと女性っぽさを併せ持つ本木雅弘がハマり役。
中性的だから嫌らしくなかった。
その彼の仕事ぶり、ひとつひとつの所作が美しくて画面に見入る。
遺族の描写が真に迫っていて悲しみが響く。
あたたかくおくっていただいた父の家族葬を思い出した。。
「納棺師」の存在、知りませんでした。
故人となってしまった大切な人との別れの時間を厳かに演出してくれる素敵な職業ですね。
日本にこういう職業がある事を誇りに思えた。
納棺師の存在が死を思う先に安心感を与えてくれる。
映画と違って実際は綺麗事ばかりではもちろん無いだろうけどもっともっと増えてほしい。
興味を持って企画をあたためていた本木さんに拍手！
＞ちなみに，初めて買ったCDはシブガキ隊でした。（爆
威厳と優しさを全身から醸し出す佐々木と門番が良かった。
二人ともメッセージを言葉にしすぎではあってもあざとく感じるほどでは無い。
夫への愛情がたしかに見える美香を演じた広末涼子が綺麗！！
隠されていた事がショックだったんだろうな。
でも妻の言葉「汚らわしい」って・・・。
死者を相手にする職業をなぜ偏見の対象とするんだろう。
崇高な行為なのに。
さっさとスピーディーに片付けてしまう葬儀屋の事務的な心無さもなんだか悲しい。
それら「死」にまつわる目をさらりと取り込んでクスっと笑いと爆笑を織り交ぜながら、
自問自答を続ける大悟の成長を共感できるものとして描いた脚本が秀逸。
先読みしやすいシンプルな筋書きでも伝わるものは奥深い。
人間が持つ食欲と性欲の二大本能こそ「命」そのものなんだな。
森羅万象、生殺与奪。
おくり、おくられ、生かされている人間がいる。
的確に作品を表したタイトルが巧い！
美香の理解と絆の継承が嬉しいラストシーンが好き。
クドくない締めに好感。
死を考えることは，生きるを見つめる事。
前向きな物語です。
「観るの辛そう」と敬遠せず，沢山の方に観てほしい。
ただひとつ注文を付けるなら、
エンディングバックは父親にしてほしかったなぁ。
近くの映画館で2008年9月の公開スタート時には上映しなかったのに今頃になって凱旋上映してくれました。しかも一番大きなスクリーンで。
ありがとうアカデミー賞！
米題：Departures
監督：滝田洋二郎
出演：本木雅弘、広末涼子、
杉本哲太、
吉行和子、
余貴美子、
笹野高史、
峰岸徹、
山崎努 ほか
上映時間：130分
★ 2009年第81回アカデミー賞：外国語映画賞を受賞
♪ サントラとイメージソングをDL ♪
★ 死の形いろいろ。興味深くて面白い本。＞感想
★ ポチッと。。 →
遺体を棺に納める仕事「納棺師」を描く。
元喫茶店の実家の落ち着いた雰囲気の内装が好き。
チェロの音色が山形の景色に合っていて、すーっと胸に染み込む。
テーマ曲が良い！
真摯で、誠実で、穏やかな小林大悟が好印象。
男っぽさと女性っぽさを併せ持つ本木雅弘がハマり役。
中性的だから嫌らしくなかった。
その彼の仕事ぶり、ひとつひとつの所作が美しくて画面に見入る。
遺族の描写が真に迫っていて悲しみが響く。
あたたかくおくっていただいた父の家族葬を思い出した。。
「納棺師」の存在、知りませんでした。
故人となってしまった大切な人との別れの時間を厳かに演出してくれる素敵な職業ですね。
日本にこういう職業がある事を誇りに思えた。
納棺師の存在が死を思う先に安心感を与えてくれる。
映画と違って実際は綺麗事ばかりではもちろん無いだろうけどもっともっと増えてほしい。
興味を持って企画をあたためていた本木さんに拍手！
＞ちなみに，初めて買ったCDはシブガキ隊でした。（爆
威厳と優しさを全身から醸し出す佐々木と門番が良かった。
二人ともメッセージを言葉にしすぎではあってもあざとく感じるほどでは無い。
夫への愛情がたしかに見える美香を演じた広末涼子が綺麗！！
隠されていた事がショックだったんだろうな。
でも妻の言葉「汚らわしい」って・・・。
死者を相手にする職業をなぜ偏見の対象とするんだろう。
崇高な行為なのに。
さっさとスピーディーに片付けてしまう葬儀屋の事務的な心無さもなんだか悲しい。
それら「死」にまつわる目をさらりと取り込んでクスっと笑いと爆笑を織り交ぜながら、
自問自答を続ける大悟の成長を共感できるものとして描いた脚本が秀逸。
先読みしやすいシンプルな筋書きでも伝わるものは奥深い。
人間が持つ食欲と性欲の二大本能こそ「命」そのものなんだな。
森羅万象、生殺与奪。
おくり、おくられ、生かされている人間がいる。
的確に作品を表したタイトルが巧い！
美香の理解と絆の継承が嬉しいラストシーンが好き。
クドくない締めに好感。
死を考えることは，生きるを見つめる事。
前向きな物語です。
「観るの辛そう」と敬遠せず，沢山の方に観てほしい。
ただひとつ注文を付けるなら、
エンディングバックは父親にしてほしかったなぁ。
近くの映画館で2008年9月の公開スタート時には上映しなかったのに今頃になって凱旋上映してくれました。しかも一番大きなスクリーンで。
ありがとうアカデミー賞！
米題：Departures
監督：滝田洋二郎
出演：本木雅弘、広末涼子、
杉本哲太、
吉行和子、
余貴美子、
笹野高史、
峰岸徹、
山崎努 ほか
上映時間：130分
★ 2009年第81回アカデミー賞：外国語映画賞を受賞
 | おくりびと [DVD] アミューズソフトエンタテインメント 2009-03-18 by G-Tools |
 | おくりびと ロケ地めぐり~やまがたシネマ紀行~ [DVD] (株)テレビユー山形 2009-06-05 by G-Tools |
 | 「おくりびと」オリジナルサウンドトラック 久石譲 サントラ UNIVERSAL SIGMA(P)(M) 2008-09-10 by G-Tools |
♪ サントラとイメージソングをDL ♪
 | 納棺夫日記 (文春文庫) 青木 新門 文藝春秋 1996-07 by G-Tools |
 | いしぶみ 小山 薫堂 黒田 征太郎 小学館 2008-08 by G-Tools |
 | 舞台 おくりびと [DVD] アミューズソフトエンタテインメント 2010-12-22 by G-Tools |
★ 死の形いろいろ。興味深くて面白い本。＞感想
 | 死にカタログ 寄藤 文平 大和書房 2005-12-15 by G-Tools |
★ ポチッと。。 →
コメント
コメント一覧 (22)
うちのほうのシネコンでも連日チケット完売らしいです。
「納棺夫日記」の本も、かなり売れているようです。
身近な人の死を体験すると、おくること、おくられることの大切さがわかりますね。
レンタル待ちにしようとも思いましたが，
せっかくのアンコール上映だからと決心して良かった！
「納棺夫日記」も読んでみたい。
たとえ葬儀屋は事務的でも，
おくる方は心を込めて見送ってあげたい。
そう思いました。
カナダとアメリカ、隣同士の国なのに、この差はちょっと淋しさも感じました。
でもどんなきっかけであれ、いい映画がヒットしてくれることは嬉しいことですよね。
こういう傾向が続けばいいのですが。
峰岸さんが亡くなられてから観ると、
終盤の回想シーンでぼやけていた顔が、ハッキリと映るところは
作品とは別に、また感慨深い物がありました。
納棺師、「知らなかった・・」と書かれてる人が多いのですが、当たり前だと思います。
本来、あれは家族がやることで、この辺（山形・・映画の舞台）の田舎では、当然のように家族が死に装束を整えます。
なので、ちょっと地元としては違和感あったですね。
おまけに５分遅れて、罵倒するような人もいないと思うし、まず知られてない職業だから、白い目で見られる・・ということがどうもなあ・・と首をかしげて見てました。
という、整合性のない脚本が吹っ飛ぶくらいの俳優さんの熱演と、本木の所作と、あたしの故郷の風景の良さと、「鶴の湯」ですかね。
世の果て、最後に行き着いたところ・・・みたいな山形でしたが、そんなこともないのですよ。
日アカで１０部門独占した時は大して拡大上映しなかったのに、本場のアカデミーで受賞した途端３倍界王拳の如く膨れ上がった辺り、日アカはやっぱりお祭り程度なんだな〜と、改めて知った感じがします(＾＾;)
自分も地元で再上映された後もう１回観ましたが、やっぱり何度観ても笑えるとこは笑えて、感動できるところは素直に感動できましたね。久石譲の音楽も作品に見事にマッチしててかなり癒されますけど、確か日アカの音楽賞ではポニョで受賞したよーな・・？（汗
意識せずとも勝手に上がったハードルを
ものともしない秀作でした。
私も今までに２度鑑賞しましたが、何度観ても色褪せない秀作です。
前向きで心の温かくなる美しい作品でした。
ここ数年で身内を何人か見送りましたが、死は出発・旅立ちなんだと改めて思わされました。
>近くの映画館，
>2008年9月の公開スタート時には上映しなかったのに，
>今頃になって凱旋上映してくれました。
アハハ、まったく同様の状況です。
(昨年封切り時はちょいと足を伸ばしました)
しかも、まもなく打ち切りです。
ロングラン上映する底力はあると思うんですけれどね。
動機はどうであれ，
今作に触れる人が増えるのは嬉しい事ですね。
もっとヒットしてほしい〜。
DVDにそのうちアカデミー賞受賞記念版と称して
新特典付きが出ちゃうかも。
＞まりっぺさん
同感です。
あそこは泣きました。。
＞sakuraiさん
やはり映像にする際の脚色は致し方ないですね・・・。
でも，山形を地の果てのようには思いませんでしたよ。
寒さの中に命が息づいているあたたかい土地，
いつか行ってみたくなりました。
日アカは無かった事にしましょう。w
久石譲さん，ひさびさにヒット！＾＾；
この音楽は素晴らしかった〜♪
＞hyoutan2005さん
そうですね。
怖がることなんて無いんだと，
生きる事に自信を持たせてくれる作品でした。
＞サムディさん
近所ではまだ続いています。
ロングランしてほしい〜。
いつも楽しみに拝見させて頂いてます。（＾＾）
妹が試写会で観て絶賛、モントリオールでグランプリと言う流れで、
じゃー、見てみるかという感じで映画館で観た映画です。f（＾＾;）
まさかこんなに大騒ぎになるとは。。。(+o+)
よい映画だと思いますし、
日本の映画が世界に評価されたのは心から嬉しくおもうのですが、
その反面、有名な賞とればいいのか。。。という気分にもなりました。
うちの周りでも凱旋上映だらけです。
旦那が見逃しているので、
近いうちにまた観に行く予定です。
ありがたいのだか？なんだか？ですね。( ^ _ ^；
ブームの状態には首を傾げてしまいますが，
それでも，足を運んだ方達の心にしっかり残り続けて，
リピートするほどになってくれれば嬉しいですね。
それこそ口コミ。
納棺の所作も、鶏が飛ぶ広々とした風景も、主人公の頬をつたう涙も、すべて美しかったです。死がテーマなのに暗くなくて、ユーモアがあって温かな映画でしたね。
私も凱旋上映で観ました。アカデミー賞ありがとう！です。
良いシーン，心に残る場面がたくさんありました。
映画館で観て，ほんとに良かったです！
地元で撮った映画ってことで、公開後早くに見に行ったんですが、
まさかアカデミー賞もらえるような映画になるとはびっくりでした。
軽くないけど重すぎず、といった内容だと思うので
ぜひ見てない方は映画館で見てほしいですねぇ。
本当にそうですね。
「軽すぎず重すぎない」
バランス取りがうまい作りでした。
地元撮影の作品だと，思い入れが違うでしょう！
羨ましいなぁ〜。(^O^)
うっかりして別の記事のＴＢもこちらに送ってしまいました。
お手数ですが、削除していただけると助かります。
よろしくお願いします。
こちらこそ，TB ありがとうございます。
了解しました。
ＴＢありがとうございました。
感想を読ませて頂き、タイトルの「いのち芽吹く物語。」の言葉に納得と感動を覚えました。
これからもぜひぜひたくさんの方に観て頂きたい作品ですよね。
お返しと，
嬉しいお言葉ありがとうございます。＾＾
受け継ぐように，
観継がれていってほしい作品ですね！
レビューを興味深く拝見致しました
“人間が持つ食欲と性欲の二大本能こそ，
「命」そのものなんだな。”
激しく同意を致します。
ボクも今作のレビューをアップしておりますので、何卒、トラックバックをさせて下さいませ。
ありがとうございます。m(_ _)m
「命」を大事に繋いでいきたいですね。
TB感謝！＾＾