聲の形 : Akira's VOICE

ブログネタ：: アニメ（CGアニメ含む）に参加中！

声は手となり足となる。

「聲の形」

声：入野自由、松岡茉優、早見沙織、悠木碧、小野賢章ほか

主人公の母親が若すぎて姉かと思った。

ヒロインが美少女すぎる。

将也が通う小学生6年生のクラスに、聴覚障害を抱える硝子が転校してきた。
そこから始まる人間ドラマ。

（原作コミックは未読）

高校3年生になった将也は、小6の時に硝子をいじめてしまった罪悪感を持ったまま謝罪に踏み切れず、ずるずると、もどかしい日々。

硝子は、ツラさを緩和するため笑顔で取り繕っているうちに本当の思いを発せられずにいた。

そんな二人が、命の危機を乗り越えて明日への一歩を踏み出すストーリー。

そもそも小6の担任が元凶に感じる。
名指しで批判じゃなく、イジメで貴重な青春時代を浪費するなんてバカげてるぞ、みたいな心を感じる対応をとってほしかった。

いじめ問題や聴覚障害を扱っているがそれらがメインではない。

テーマは「コミュニケーション」。

耳を貸さない・声を聞かない・相対しないを発端に、話したい・伝えたいが積もり積もって掛け違って、ディスコミュニケーション（相互不理解）になってしまった若者がそこと向き合って、声を探して見つけて発して、耳を傾けて。

葛藤と気付きを繰り返して相互理解にたどり着く変遷を瑞々しく描き出す。

コミュニケーションは簡単に見えてそうではなく難儀で面倒なものだけど、
勇気を出して始めてみれば世界は広がる。

声をかける、行動に移す、背中を押されるなど方法はたくさんある。

「声」の旧字体「聲」をタイトルにしたのはそういう意味合いもあるのかな。

顔を上げた将也を祝福するようにカラフルな紙吹雪が舞うエンディングが嬉しい。

みんなの笑顔にホッとした。

植野わりといいやつ。

結絃は将来、心情を切り取る写真家として有名になりそう。

困難と逃げずに見つめあった先にはきっと安堵が待っているよと伝える理想形の映画。