アントマン＆ワスプ : Akira's VOICE

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小さきことは良きことなり。

2015年のマーベルヒーロー映画「アントマン」の続編。

体長を昆虫の蟻（アリ Ant）サイズから巨大化まで可能にする身体縮小スーツを着用した主人公スコット・ラング（ポール・ラッド）。
今度はヒロインと組んで敵に立ち向かう。

ヒロインはスーツを開発したピム博士（マイケル・ダグラス）の娘ホープ・ヴァン・ダイン。
演じる女優はエヴァンジェリン・リリー。（海外ドラマ「LOST」のケイト）

キャストみんな続投。キャシーも！

時系列は「シビル・ウォー／キャプテン・アメリカ」後。

ヒーローの無断出動NG・国連軍の許可必要！
という署名「ソコヴィア協定」に違反したスコットは自宅軟禁中。

だから「アベンジャーズ／インフィニティ・ウォー」には不参加だった。

★恒例のカメオ出演、スタン・リーは終盤に登場。愛車を小さくされてしまう。

人だけでなくモノまでもサイズを自由自在に変化させるピム粒子の汎用性めっちゃ高い。

物理法則なんて無視やん！
ツッコミつつ大小さまざまにサイズチェンジする車や研究所（建物ごと！）のビジュアルが童心を刺激しまくって顔がほころぶ、にやける。

車をミニカーサイズにして人知れず移動したり、カーチェイスではサイズチェンジで敵を翻弄。

研究所を小さくしてキャリーケースのように持ち運べるなんて！

キティちゃんのPEZ（ペッツ）が武器になるなんて！

今後、アベンジャーズのフィギュアで遊ぶ子供からそれを拝借して巨大化させるシーンとか希望。

ピム博士＆ジャネットの元アントマン&ワスプからスコット＆ホープの新アントマン&ワスプへの継承を軽やかに楽しく展開するストーリー。

博士の妻でありホープの母親ジャネット（ミシェル・ファイファー）はとある任務中に量子世界から戻れなくなった。
装置を開発し、懸命に捜索する父娘。

天才科学者ゆえの傲慢で周囲に敵を作っていた博士は、かつての同僚ビル（ローレンス・フィッシュバーン）と犬猿の仲。
時を経て互いに理解が芽吹きはじめる。

博士の家族が再会できるようにスコットも手伝って奮闘。

それを邪魔する小悪党のソニーが鬱陶しい・・・。

邪魔者はエイヴァとビルだけでよかった。

アクションはもっと少なくてもいいと感じた。

ホームドラマに集中させてほしかったな。

ワスプ（蜂）となったホープが、スコットのアントマンと組んで世の中で起こる小さなことから大きなことまで解決していくであろう期待を持たせて終幕。

平和な愛情に浸っているとサノスこのヤロー再び・・・。

アベンジャーズ再起の鍵は量子なのね。
つまりあれは消滅ではなくロスト。

目に見えないほど小さなもので命は形成されているんだ！

エンドロールの後にもオマケ映像アリ。

映らなくなったテレビが不安を伝え、その奥でドラムを叩くユーモラスな姿に希望を見た。

量子の不均衡で実体がぼやけていたエイヴァの回復も今後への鍵と見た。

原題：Ant-Man and the Wasp

監督：ペイトン・リード

出演：ポール・ラッド、
　　　エヴァンジェリン・リリー、
　　　アビー・ライダー・フォートソン、
　　　ジュディ・グリア、
　　　ボビー・カナヴェイル、
　　　ハナ・ジョン＝カーメン、
　　　ウォルトン・ゴギンズ、
　　　ランドール・パーク、
　　　マイケル・ペーニャ、
　　　ローレンス・フィッシュバーン、
　　　ミシェル・ファイファー、
　　　マイケル・ダグラス他

上映時間：117分

・「アントマン」(2015)

・「アントマン＆ワスプ：クアントマニア」(2023)