ジュラシック・ワールド/炎の王国 : Akira's VOICE

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シリーズ随一のサスペンス！

映画「ジュラシック・パーク」シリーズの5作目。
2015年公開「ジュラシック・ワールド」の続編。

前作から3年後。
恐竜テーマパーク「ジュラシック・ワールド」があるイスラ・ヌブラル島の火山活動が活発化。
噴火から恐竜を救うためオーウェンとクレアが再び島へ！

溶岩と火山弾から逃げる人間と恐竜の疾走シーンがスペクタクル満点。
タイムリミットが迫る臨場感に手に汗握る。

生身でダイブして生還したオーウェンがタフすぎる。生態系の頂点かよ。

恐竜救出作戦かと思いきや案の定、黒い思惑が潜んでいた。

場面はアメリカ郊外の邸宅へ移行し、今度こそ本当の恐竜救出作戦。
その邪魔をするのは傲慢な人間ども＆インドラプトル。

インドラプトルとは、ヴェロキラプトルのブルーとインドミナスレックスのDNAをベースにした遺伝子組み換え恐竜・・・。
知能が高く狡猾で獰猛。
おまけに俊敏。

こいつとのチェイスが立派な邸宅の隅々で繰り広げられる。

暗闇を効果的に使ったゴシックホラー描写で緊張感いっぱい。

洋館の廊下でゾンビが襲ってくる「バイオハザード」テイスト。

息詰まる閉鎖空間を経て、シリーズ最大の広がりが開け放たれて終幕。

次の舞台はオープンワールド！

＊エンドロール明けに新たな惨劇の予感！

かつてないホラーやん！

野外～屋内～野外と展開する巧みな構成に、恐怖と娯楽、童心の刺激を抑制の利いた演出を敷き詰めて素晴らしい見応えだった。

恐竜保護グループ「Dinosaur Protection Group（略称：DPG）」の女性、ジア（ダニエラ・ピネダ）が活気に満ちてて好き。

オーウェン（クリス・プラット）と、ヴェロキラプトルのブルーとの絆が深い。
バディ（相棒）として応援できる。

獰猛と理性を併せ持つブルーの魅力が増していた。

キャラクターとして確立したおかげで・・・フィギュアが欲しくなってしまう。

暴君の血が混じったブルーがきっと最強。

それにしても強欲、傲慢とどまることを知らない人間って・・・。

原題「Fallen Kingdom（落ちた王国）」は人間社会を指しているのだろう。
＊炎の王国は邦題

”人類とテクノロジー”を中心に据えて人間の倫理観を問うテーマを体現するマルコム博士（ジェフ・ゴールドブラム）の言葉が重い。

悲しい出自である女の子メイシー（イザベラ・サーモン）が今後のキーパーソン。

自分と恐竜を重ね合わせて、”命”の重さを投げかけてくれそう。

今作は三部作の真ん中。

次が待ち遠しい。

原題：Jurassic World: Fallen Kingdom

監督：J・A・バヨナ

出演：クリス・プラット、
　　　ブライス・ダラス・ハワード、
　　　イザベラ・サーモン、
　　　ジャスティス・スミス、
　　　ダニエラ・ピネダ、
　　　レイフ・スポール、
　　　トビー・ジョーンズ、
　　　ジェラルディン・チャップリン、
　　　B・D・ウォン、
　　　ジェフ・ゴールドブラム、
　　　ジェームズ・クロムウェル他

上映時間：128分

・「ジュラシック・ワールド」(2015)

・「ジュラシック・ワールド／新たなる支配者」（2022）