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ものすごく多くて,ありえないほど優しい。
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オープニングから,ぶわっ。

ジャンプ出来るであろう未来が見えるラストシーンが好き。


内にこもりがちなナイーブを克服させようと父親は,
息子にわずかなヒントのみ与える宿題を出す。

”探検調査”と名付けた共同作業はやがて父子の絆へと発展。

しかし,それは突然,終わってしまう。

2001年9月11日に・・・

ある日,
父のクローゼットで割ってしまった花瓶の中に
“black”とだけ書かれた封筒を見つける。

中身はひとつの鍵。

その真相を探っていくうちに出会うものとは。


小さな身体に悲しみを押し隠して,
鍵は父からの遺言だと信じて衝き動くように歩くオスカー。

ライナスの安心ブランケットのようなタンバリンを携えて,
ニューヨークを健気に歩き続ける姿が愛おしくて,
自然とエールを送った。

とても初演技とは思えない
トーマス・ホーン君の繊細な感情表現が素晴らしい!

無垢な目で訴える”心の傷”の大きさが,
「切ない」ではくくれない悲痛となって胸を打つ。

静かな葛藤と,
たしかな成長が,
違和感なく納得のいく出来事で丁寧に綴られ,
止まってしまった時間が動き出すエンディングまで,
彼の行動から目が離せなかった。


「ドレスデン爆撃」を経験したおじいちゃんが無言を貫く理由,
母の視線,
父の言葉,
祖父を迎える祖母の荷物など,
語り過ぎない,見せすぎない演出の数々が心地良い。


特徴的なタイトルは原題の直訳。

意味は予想通りだったが,それでも共感。

残された鍵と,
ニューヨーク第6区の謎の絡まり具合が絶妙。

辿り着いた答えが,
人が多くて,優しさに満ちた地球を浮かび上がらせ,
愛こそが平和なのだと実感させてくれた。

争いが絶えない側面もあるけれど,
脈々と社会は機能し繁栄を続けている。

これは”愛”が消えていない証拠だよね。


人の数だけ歴史がある。

分かち合い,共有し,理解してきた人間社会を肯定し,
目には目をの泥沼化ではない反戦を伝える。


喪失と再生をテーマにした9.11後の映画の到達点のように思う。


心の鍵穴を埋めるのは人間そのもの。



思いやり満載なオスカーを国連事務総長に推す!!







原題:Extremely Loud & Incredibly Close

監督:スティーブン・ダルドリー

出演:トーマス・ホーン,
   トム・ハンクス,サンドラ・ブロック,
   ヴィオラ・デイヴィス,
   ジェフリー・ライト,
   マックス・フォン・シドー 他

上映時間:129分


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