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1928年のロサンゼルス。
シングルマザーのクリスティンの息子が行方不明になって5ヶ月後,
保護の報せを受けて向かった先に現れたのは,別人の子供だった。
??
どーゆーコト? 醤油ぅコト。
なんて冗談は不謹慎ですよ!(お前や
ふざけた場面は皆無の真面目な映画。(当たり前
誘拐事件の最初の24時間は捜査しないって意味分からん。
初動捜査が大事やないかい!
ロス市警の腐敗えげつないな。
「シン・シティ」並の無法組織。
ジョーンズ警部,憎たらしい〜。
卑怯なゴードン。
かと思えば卑屈で小心者の姿を見せる。
人物像が掴めない不気味な男でした。
まるでタイムスリップしたような現実味を産む
時代背景の再現も見事。
日本の場合は大抵,セットにしか見えないのに。。
クリスティンの叫びに耳を傾ける味方が次第に増えていく展開が嬉しい。
ジョン・マルコヴッチを初めて頼もしいと思えた。
良心を感じさせる牧師で心強かった。
腐った警察にも,光がある。
ヤバラ刑事の存在に安堵。
恐ろしい権力の振りかざしに屈せず,
敢然と立ち向かうクリスティン・コリンズを,
自身,子供を持つ母親であるアンジェリーナ・ジョリーが,
全身全霊,渾身でもって存在感を示した。
凛とした強さと,
あたたかい優しさを併せ持つ魅力的な女性を,
不安,緊張,戸惑い,決意。
緩めたり張り詰めたりする心の糸を巧みに動かして体現。
素晴らしかった。
「マイティ・ハート」 以上。
彼女だけでなく,すべての役者が,
情感豊かな演技を見せ印象に残った。
自然に画面を彩る静かな音楽の旋律に乗って,
「カッコーの巣の上で」をも凌ぐ自由への解放を描き,
反権力を突きながらも,
くすっと笑いを効果的に挿み,
無駄の無い編集で場面を紡いでいった今作は,
巧いとしか言い様がない傑作。
見応え抜群。
希望の輝きである子供の重要性と,
犯罪の恐ろしさ,愚かさも,十二分に伝わった。
イーストウッド恐るべし。
なんで,今年のアカデミー作品賞にノミネートされへんかったんやろ??
巧すぎて反感?w
原題:Changeling
監督:クリント・イーストウッド
出演:アンジェリーナ・ジョリー,
ジェフリー・ドノヴァン,
マイケル・ケリー:レスター,
エイミー・ライアン,
ジェイソン・バトラー・ハーナー,コルム・フィオール,
ジョン・マルコヴィッチ 他
上映時間:142分
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コメント
コメント一覧 (13)
>「マイティ・ハート」 以上。
あの時の彼女も凄かったけれど、弱さから強さまで見事でしたね。
>ジョーンズ警部,憎たらしい〜。
同じく!彼を糾弾するシーンは爽快でした!!
いやぁ〜見ごたえありましたね。
話の軸がぶれていないのが、よかった。
アンジーはどうしてもアクション女優のイメージが
あったのですが、今回の演技は文句なし。
ほんと、なんで作品賞にノミネートされなかったんでしょうね。
しかし、実際こんな横暴なことがまかり通ってたんですね。
ゾッとしました。
圧巻の作品でした。
いやはやクリント・イーストウッド監督の力量には参りましたを通り超えて、崇め奉りたいくらいです。
人物の設定と描き方、緩急のつけ方、コンビネーション、
起こっている事実、救いのある人物の登場…あれもこれも、
難癖の1つをつけたくてもつけられない完成度でした。
アンジェリーナ・ジョリーの演技素晴らしかったですね〜。
それにしてもロス市警の腐敗ぶりには唖然。
あれが実話というのが怖ろしさに拍車をかけてました。
それだけにヤバラ刑事の存在に救われましたね〜。
重いですが、心に残る作品ですよね。
イーストウッドのもとで,
確実に女優のレベルが上がった気がします。>アンジー
>NAOさん
ワンテーマで引っ張る技量のスゴいこと!
演出も冴え渡っていたし,文句無しでしたね。
実話だったと聞いて恐ろしさに拍車・・・。
>にゃむばななさん
老いてますます磨きがかかるなんて,本当に凄い!
もう神の領域です。^^;
ツッコミの出る幕が無い映画を久々に観ました。
素晴らしい!
>kossyさん
たしかにそうかもしれません・・・。
痛いとこを突いてくるイーストウッド。
といった感じなのかなぁ。
「告発のとき」近いうちに借ります!
>りらさん
実際にあんな警察があったなんて信じられません。
そのなかで,ヤバラ刑事の登場には,
腐りきった連中だけじゃないと安堵しましたね。
>まりっぺさん
重いだけじゃない見応えを感じさせてくれましたね。
そやのにほんま・・・。アカデミー会員のアホ!(爆
それはともかく、いまだエネルギッシュな映画を撮り続ける監督に頭が下がります。凄いですよね。
アンジェリーナもさすがの迫力でした。静の迫力・・でしょうか。
激情を出さずとも全身から伝わる演技が見事でした。
主演女優,獲得してほしかったなぁ。
作品賞候補になるには、観た会員の数が左右もするので、イーストウッド作品は、大当たりするのは、少ないので、そこも関係あるのかもと。
ただ、次の『グラントリノ』はイーストウッド史上最高の興行収入を上げた映画で、しかも主演。
作品、演技、人気と3面で大波のようですよ。
なるほど,そういう事も影響しているのですね。
「グラン・トリノ」めっちゃ楽しみです。
絶対に観ます!