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イアン・マキューアンの原作「贖罪」を映画化。
監督は「プライドと偏見」のジョー・ライト。
1935年のイギリス。
裕福なタリス家の末娘ブライオニーがついた嘘が姉セシーリアと使用人の息子ロビーの愛を引き裂く。
噴水、肌色まぎらわしい。
子供いてんのやから図書室に鍵かけとけよ！
ツッコミはそのくらい。
あとは徹頭徹尾、多面的なドラマに見入りました。
キーラ・ナイトレイ、色気はなくとも気品に満ちた女性役が似合う。
セシーリア禁煙をしましょう。
「ナルニア」のタムナスさん、「ラストキング・オブ・スコットランド」のジェームズ・マカヴォイが青い目に鬱屈と情熱を宿し、一途な愛を貫く男を好演。
ロビー、妄想の手紙はすぐに破りましょう。
13歳のブライオニーを演じたのはシアーシャ・ローナン。
多感な年頃の気持ちを生意気ではない自然な行動と表情で繊細に表現。
彼女の印象が強過ぎて18歳を担当したロモーラ・ガライは可哀想。
いっそこの時代は後ろ姿と声だけにして顔を映すのは老齢になってからでも良かったような。
インタビュアーは先日亡くなったアンソニー・ミンゲラ。 合掌。
ラストに判明するそこかしこで聞こえたタイプライターの音の意味に絶句。
余韻が切なく悲しくやるせなくて泣いてしまった・・・。
邸宅をはじめ本物にこだわった背景美術が抜群の音楽、音響効果と重なり、人物たちが動かす感情の機微、心象模様を彩る。
疲弊した兵士と負傷兵の姿から戦闘シーンを描かなくても戦争の悲惨を浮かび上がらせ、激しく動かずとも、ふとした仕種、少ない言葉で登場人物の内に秘めた情感を伝える語り過ぎない演出も見事。
希望と不安と刹那が詰まったダンケルクの砂浜の長回しワンカットが凄い！
見下してついた嘘から始まる悲しみの人間ドラマ。
罪深い少女の一言がたどり着いた場所とは・・・。
書き手の心ひとつで希望にも悲劇にもなる「物語」を主要三人の演技と優れた編集で極上の味わいとなって完成させた「映画」
満喫しました。
原題：ATONEMENT
監督：ジョー・ライト
出演：キーラ・ナイトレイ、
ジェームズ・マカヴォイ、
シアーシャ・ローナン、
ロモーラ・ガライ、
ヴァネッサ・レッドグレーヴ、
ブレンダ・ブレシン 他
上映時間：123分
★ 第80回アカデミー賞：作曲賞を受賞
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コメント
コメント一覧 (11)
切ない作品でしたね・・・・
恋人２人の人生も、そして償いの気持ちを持ったブライオニーの思いも、どちらもどうにもならないもので本当に見ていて切なかった・・・
複雑な登場人物のそれぞれの気持ちが実に明快に描かれていて、本当に素晴らしい作品でした。
＞ロビー，妄想の手紙はすぐに破りましょう。
全くでございます（笑）良家のお嬢様の割に、スパスパでした。きっとニコチン味のキスですよぅ（笑）
ロビー、慎み深そうな割に『うっ』と思うような手紙を書くなんて、ちょっとガッカリ...（笑）
キーラ・ナイトレイ，胸はなくともセクスィーでした。
＞そこかしこで聞こえたタイプライターの音の意味
最初から緊張感を与える効果音になっていましたが、
ブライオニーが贖罪の物語を綴っている音だったということですよね。
派手さは無いけれど、上質で、心の奥を描く、
深く切ない素晴らしい文藝作品でした。
なにもかもが「巧い！」と膝を打つ映画でした。
＞あんさん
セシーリア，
品がいいのか悪いのか，よう分からん育ちでしたね。
あ，ロマンチスト認定ありがとうございます！
その通りでございます！w
いろんな感情を与えてくれる奥深い芸術映画！
心の奥が見えるようでしたね。
昔のほうが、女性はスパスパ吸っていましたね＾＾；
かなりこの映画でもみなさんヘビースモーカーなんだなーって（汗
喫煙は，一人前の主張なのかなぁ・・・。
でも，吸い過ぎには注意です。＾＾；
さり気なく、ＴＢさせてもらってます。(^^ゞ
そういえば、セシーリア、煙草吸いまくりでしたね〜。
赤い口紅に煙草・・ってのも、ブライオニーには凄くオトナ・・に見えたことでしょうね。
妄想の手紙も、イマだったらＰＣでパパッと書いてパパッと消せるのにね？？
＞噴水、肌色まぎらわしい
・・確かに・・！ププッ (￣m￣*）
ところで、お母様、キルト作られてるんですね！
そう伺っただけで、とっても身近な感じがします。
（今頃こんなお返事すみません；；）
「キルトに綴る愛」もお好きな作品だそうで、嬉しいです♪
アナログな時代ゆえの，もどかしい思いが切なかったですね。。
オカン，最近はめんどくさいとキルトはしていません。。＾＾；
手作りはしていますが。
やっと携帯のメールを覚えてくれました。
やっぱりネックは二番手のロモーラでしたよね。
先日見た「エンジェル」のタカビーな印象が消えていなかったのもあって、ちょっと違和感が強かったのが残念です。
見た目は似てても，やっぱりどこか違う・・・。
その印象は拭えなかったですね・・・。
少女時代が強烈すぎて。。