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人は人のために生きる。
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 8月30日 試写会 梅田ブルク7にて(舞台挨拶なし・・・)


原作は天童荒太さん。
監督は堤幸彦さん。

心に傷を受けた場所に包帯を巻いて癒そうと5人の高校生が立ち上げた「包帯クラブ」。
その活動と成長の物語。


幕開けからしばらく無音演出とルルル〜ラララ〜の音楽に馴染めず世界に入ってゆけなかった。

ところが登場人物紹介が終わった頃にやってくるテントのあたりから,
彼らに共感,感情移入が芽生え,お葬式のあたりから泣きのスイッチが入る。

気が付くと画面に入り込んでいた。


堤監督の笑いの演出。
どついて突っ込む,待って,崖に爆笑。



アップに耐えられる主演の二人が存在感を放ち魅力的。

ディノこと井出埜辰耶を演じた柳楽優弥がワイルドかつピュアな少年を好演。
関西弁,変じゃないよ。 ツッコミより巧いと思う。

家の大きさは中途半端。
「山田太郎ものがたり」までいかずとも,もう少し豪邸でも良かったような。

ワラこと騎馬笑美子を演じるは石原さとみ。
家族の為に働く前向きな快活ぶりを楽しく表現。

親に棄てられたと思わせてしまう離婚の罪,子供に与える影響もさりげなく浮かび上がる。

ディノと,ギモほど大きな悩み葛藤ではなくても,
青春時代特有の苦しみを抱えるその他のメンバーも等身大の輝きに満ちて好印象。

一人だけ天然・・・。


見た目美しく,手当されたような安堵感もあるいろんな場所に巻かれた包帯の映像が好き。


心が成長する瞬間の大事な展開があっさりしている。
屋上の雄叫びなど,しつこい場面もある。
言葉が文章的。
ナレーションに集中したいのに,背景のトークが邪魔して集中できない。

以上が少し不満。

感動した気持ちを冷静に戻して,思い返してみると,
描かれているドラマは上辺だけのきれいごとに過ぎない。
そう,捉えることが出来てしまうのも確か。
けれども,
喪失感と痛みを内包して増殖する街の中で,
誰かの妬み怒り傷つけを受け,
また与えつつ生きる人間の弱さを見つめ,
風景と自然に支えられている現実を提示し,
そこから希望を芽生えさせてゆく優しいドラマは琴線を弾いた。

自分のためは,やがて人のためになる。
生きていく事は,つまり無意識で支え合うって事なのかもしれない。


・エンドクレジット後に映される映像は,ちょっと余計かな。

被写体が不自然。

撮るのなら廃墟の方が・・・。



監督:堤幸彦

出演:柳楽優弥,石原さとみ,
   貫地谷しほり,田中圭,
   佐藤千亜妃,関めぐみ,
   風吹ジュン,原田美枝子 ほか

上映時間:118分



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