シンプルな作りなのに，素晴らしく奥深い見応え。
痴漢冤罪事件をテーマに描く周防正行監督，久しぶりの新作！
認めたらすぐ釈放，
否認すれば勾留って・・・
非人間的な留置場での扱いにびっくり・・・
やり場のない怒りにイライラ。
どうする，どうなの，どうなのよー！
徹平の当惑に共感しながら，
先の展開をドキドキして見守った2時間半。
母親，友達の支えが心強かった。
挫けずに「やっていない」と言い続ける強い意志を持ち，
潔白を認めてもらうまで戦い抜く金子徹平の姿が凛々しい。
傍聴者の服装で時間の流れを表し，
主人公，新米弁護士，周囲の成長でドラマを固める。
全ての役者の確かな演技力と，
無駄のない編集が見事！
役所さんは，本物の弁護士のようでした。
滑稽な無実（に見える）の裁判から浮かび上がるのは，
弁護士不足の現実，
裁判官の心ひとつで決まる判決の怖さ，
密室捜査の恐怖などなど。
数え上げたら切りがない問題点の多さに愕然。
今まで，いっぱい冤罪の人が有罪になっていたんだろうな。
そう思うと，やり切れない。
有罪率の高い日本の裁判制度を突くと同時に，
人が人を裁くことの難しさを，
隙が見当たらない抜群の構成で訴える問題提起作品でした。
裁判とは，裁判長に事件の詳細を
理解してもらう儀式なんだなぁ・・・。
監督：周防正行
出演：加瀬亮，
山本耕史，鈴木蘭々，
もたいまさこ，
柳生みゆ，大森南朋，
尾美としのり，田中哲司，
瀬戸朝香，役所広司，
正名僕蔵，小日向文世 ほか
上映時間：143分
・ 公式サイト
★ 参加しています。 ご協力頂ければ嬉しいです！ →
痴漢冤罪事件をテーマに描く周防正行監督，久しぶりの新作！
認めたらすぐ釈放，
否認すれば勾留って・・・
非人間的な留置場での扱いにびっくり・・・
やり場のない怒りにイライラ。
どうする，どうなの，どうなのよー！
徹平の当惑に共感しながら，
先の展開をドキドキして見守った2時間半。
母親，友達の支えが心強かった。
挫けずに「やっていない」と言い続ける強い意志を持ち，
潔白を認めてもらうまで戦い抜く金子徹平の姿が凛々しい。
傍聴者の服装で時間の流れを表し，
主人公，新米弁護士，周囲の成長でドラマを固める。
全ての役者の確かな演技力と，
無駄のない編集が見事！
役所さんは，本物の弁護士のようでした。
滑稽な無実（に見える）の裁判から浮かび上がるのは，
弁護士不足の現実，
裁判官の心ひとつで決まる判決の怖さ，
密室捜査の恐怖などなど。
数え上げたら切りがない問題点の多さに愕然。
今まで，いっぱい冤罪の人が有罪になっていたんだろうな。
そう思うと，やり切れない。
有罪率の高い日本の裁判制度を突くと同時に，
人が人を裁くことの難しさを，
隙が見当たらない抜群の構成で訴える問題提起作品でした。
裁判とは，裁判長に事件の詳細を
理解してもらう儀式なんだなぁ・・・。
監督：周防正行
出演：加瀬亮，
山本耕史，鈴木蘭々，
もたいまさこ，
柳生みゆ，大森南朋，
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上映時間：143分
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前評判は耳にしていたし、私自身も今月公開される中では一番期待していたのがこの作品だったのですが・・・コレはスゴイッ！初日にコレをチョイスして正解でした。実は「マリー・アントワネット」とちょっと悩んだ、ちょっと(笑)。周防正行監督の11年ぶりの最新作、実際に裁....
製作年度 2007年
製作国 日本
上映時間 143分
監督 周防正行
製作総指揮 −
脚本 周防正行
音楽 周防義和
出演 加瀬亮 、瀬戸朝香 、山本耕史 、もたいまさこ 、
清水美砂 、本田博太郎 、竹中直人 、小日向文世 、高橋長英 、役所広司
解説: 『S...
ヒューマン＝ブラック・ボックス -映画のご紹介（２３７） それでもボクはやってない-「証明すること」と「真実であること」
「私が私であることの証明は、私にはできない。そのために欧米ではIDカードを所持している。私が私であることの....
本当に無実でも、無罪になるとは限らない・・・ってホント？
「ファンシイダンス」（１９８９）。。。仏門修行、「シコふんじゃった」（１９９２）。。。学生相撲、そして『Shall We ダンス？』（１９９６）。。。ボールルームダンス・・・と、これまで意外な切り口のエ....
コメント
コメント一覧 (30)
ホラー映画以上に怖い映画でした。
なんとかせんとアカンですけど、裁判員制度だともっと冤罪増えそうです。
ほんとこれが日本の裁判？
やりかた？
裁判官は汚い！とたくさんのいかりを覚えました！
私もある一件で裁判の経験がありますが、裁判官は、いいかげんですよ。前回の発言は忘れちゃうし、相手の作った嘘の書類には騙されちゃうし、本当に、この映画は良く出来ていますよ。
では、また「ｍａｓａｌａの辛口映画館」にてお待ちしております。
この映画がきっかけで変わってほしい！
いや，変えないと！
＞gajumaruさん
そんな制度以前の問題ですよね・・・
＞migさん
外国で上映して失笑を買ったとか・・・
日本の司法はおかしい！
＞ｍａｓａｌａさん
そうなんですか。
もうほんとに憤りしか出てきません。。
TBどうもありがとうございました。
こちらからもTBさせていただきました。
よろしくお願いします。
ほんと、見ごたえありましたよね。
２時間あまりが、あっというまに感じました。
しっかり丁寧につくられていて、
よい作品だったと思います。
司法制度、問題だらけですね、、、
徹平を自分に置き換えたとき、
おそらく僕は５万を即座に払ってしまうだろうなと、
主体性のなさを感じました。
はがゆいですがこれが現実。
問題を掲示した監督はさらに改善も目論んでいると思いました。
そしてそういう流れになってもらいたいです。
現実世界と地続きの世界観だから，
片時も目が離せない見応えでしたね。
＞現象さん
折れずに主張しつづけて徹平に感服！
司法制度，改善に向かう事を切に願います。
司法制度を改善する手だてとして、衆議院選挙の時に、おまけのようにして行われる「最高裁判事国民審査」があります。ご記憶にありますか？(^^;)
ここで、「×」をつける。この方法しか、国民が司法に対して直接意思表示できる方法は、今のところないのです。このままじゃ、あんまりです。
いつも何も考えずに○と付けていました。。
これからは，そこに意見を反映させないといませんね。
本当にやり場のない理不尽さにイライラしました。
どうして誰もわかってあげないのーって。
でも、もし自分が被害者だったら、絶対に加害者の無実なんて信じられないでしょうし。
難しいですよね〜。
映画観てる感覚なかったです。しかも取り上げた犯罪が痴漢。これは誰だって当事者になる危険性あるわけで・・・
良い教材？って言うか万人に見てほしい。周防監督ありがとう・・・。
改善せなアカン！ですよね！
とっつきにくいテーマを分かりやすく描いて
押し付けがましくなく問題提起してくれた周防監督、
素晴らしかったですね。
被害者の思い込みも怖いし，
人を裁く行為にはどうしても感情が入ってしまうというのも恐ろしいですね・・
＞カオリさん
まるでドキュメンタリーのようでした。
＞kenkoさん
周防監督の力量に改めて感服！
私も日本の裁判は変わらないとって実感しました。
いろんな権力などによって歪められたこの日本、
もう戻ることはできないのかな？
体質が古いのでしょうか・・・
柔軟な若い世代がもっと気張って，
変化を促さないといけません。。
ＴＢありがとうございました。
つい最近も富山の誤認逮捕の件などありましたね・・・。
改めて司法制度の恐ろしさを感じました。
ホリエモンもコメントも妙に意味深く感じましたし、政治不信の次は司法不信・・・あげくは日本（国）を信用できなくならないかとビビっております。
腐敗しきった三権をどうにか民主の意識改革で修正しなくてはいけませんね。
正しい，こうあるべきだという裁判の映画も
周防監督に撮ってほしいとさえ感じました。
どの立場もすべて描く！さすが周防監督でした。
１１年も空けないで、もっと撮って欲しい。
寡作でも毎回質の高い映画を届けてくれる監督ですね。
次回作は何年後なんだろう。。
昨日男子四人と観に行ってきました。めっちゃ怒りを覚えて帰ってきましたよ。僕のブログにはアップし忘れたんですけど、法廷のシーンの緊迫感が凄くて胸がドキドキして落ち着かなかったですね。
見事な緊張感でした。
実際の裁判，一度傍聴してみたいものです。
ＴＢどうもありがとうございました。こちらかもＴＢさせていただきました。よろしくお願いいたします。
本作は、とても見ごたえのある作品でした。
ホント、日本の裁判制度、改善せなアカンと思いました！
実際に裁判に携わっている司法の人たちが，
この映画を観て，リアクションを起こしてほしいですね。
他県にくらべて高いそうですよ、どうします？
この映画では冤罪として描かれるため
ある種周防監督の告発映画にも見えますが
実際は泣き寝入りしてる被害者がいて
捕まらずに再犯を繰り返す加害者がおって
・・・の中でココまで来ちゃったとも言えるわけで。
にしても、第三者の手でしか裁けないとはいえ
法に携わるひとらはその責任を
十分に感じて仕事してほしいですね。
本当の犯罪者をどう見つけて，裁くのか。
難しいだろうなとは思うけれど，
ちゃんと仕事をすれば現実化できるように感じます。
裁判員，選ばれたらやってみたい気も・・・
この裁判、というより裁判のシステムに腹が立ちますね。
周防監督にしては、地味だけど退屈しないところが巧いですね。
監督も冤罪の経験があるのだろうか、凄い執念を感じましたよ。（笑）
今，伝えないといけない！
という意志の強さを感じる映画でしたね。
国会議事堂で上映してほしい・・・
映画では語れなかったこと、裁判だけではなく事件や事故の捜査や取調べのやり方なんかにまで、監督は疑問を元検事の弁護士にぶつけていて、裁判とか捜査とかほんとに変えなければならないなと痛感しました。
司法の改善点にちゃんと目を向けて，
変えていってほしいですね。
DVDを買おうか迷っています。。