やりきれない悲しみと苦しさの後ろから，
人を思う気持ちが溢れてくる完成度の高い戦争映画。
クリント・イーストウッド監督による日米双方の視点から描く硫黄島2部作。
アメリカ側の作品では，
星条旗を掲げる六人の兵士を映した写真，
その生還者の三人にスポットを当てる。
硫黄島の激戦の映像が凄まじい迫力。
戦場違いですが「プライベート・ライアン」を超えたかも。
帰国した三人は，戦争で疲弊した経済を回復させようと，
国債を国民に買わせたい政治家たちに利用され，
無神経なショーに引っ張り回され，
英雄に祭り上げられる。
戸惑い，苦悩する姿を丁寧に迫りながら，
戦場で受けた消えない傷を，
適度なフラッシュバックで見せ，
観る者の心に，悲しみを沈殿させてゆく見事な編集。
心を戦場に置いたままの，彼らの孤独が痛い。
権力を持つ者が戦争を起こし，
結果，たくさんの犠牲者を生み出す。
兵士は，戦友の為に，ただ戦うだけ。
あの時，あの場所での水浴びが唯一の平和だったんですね・・・
エンドクレジットの写真を見つめ，泣いていると，
早々に席を立つ人が階段を下りてゆく・・・
シンジラレナーイ！！
おっと，ヒルマン監督がとり憑きました。
原題：FLAGS OF OUR FATHERS
監督：クリント・イーストウッド
出演：ライアン・フィリップ，
アダム・ビーチ，
ジェシー・ブラッドフォード，
バリー・ペッパー，ポール・ウォーカー，ジェイミー・ベル 他
上映時間： 132分
・・感想：「硫黄島からの手紙」
・・SPドラマ 「戦場の郵便配達」
★ 参加しています。 ご協力頂ければ嬉しいです！ →
人を思う気持ちが溢れてくる完成度の高い戦争映画。
クリント・イーストウッド監督による日米双方の視点から描く硫黄島2部作。
アメリカ側の作品では，
星条旗を掲げる六人の兵士を映した写真，
その生還者の三人にスポットを当てる。
硫黄島の激戦の映像が凄まじい迫力。
戦場違いですが「プライベート・ライアン」を超えたかも。
帰国した三人は，戦争で疲弊した経済を回復させようと，
国債を国民に買わせたい政治家たちに利用され，
無神経なショーに引っ張り回され，
英雄に祭り上げられる。
戸惑い，苦悩する姿を丁寧に迫りながら，
戦場で受けた消えない傷を，
適度なフラッシュバックで見せ，
観る者の心に，悲しみを沈殿させてゆく見事な編集。
心を戦場に置いたままの，彼らの孤独が痛い。
権力を持つ者が戦争を起こし，
結果，たくさんの犠牲者を生み出す。
兵士は，戦友の為に，ただ戦うだけ。
あの時，あの場所での水浴びが唯一の平和だったんですね・・・
エンドクレジットの写真を見つめ，泣いていると，
早々に席を立つ人が階段を下りてゆく・・・
シンジラレナーイ！！
おっと，ヒルマン監督がとり憑きました。
原題：FLAGS OF OUR FATHERS
監督：クリント・イーストウッド
出演：ライアン・フィリップ，
アダム・ビーチ，
ジェシー・ブラッドフォード，
バリー・ペッパー，ポール・ウォーカー，ジェイミー・ベル 他
上映時間： 132分
・・感想：「硫黄島からの手紙」
・・SPドラマ 「戦場の郵便配達」
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 | 父親たちの星条旗 [Blu-ray] ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-04-21 by G-Tools |
 | 「父親たちの星条旗」オリジナル・サウンドトラック レニー・ニーハウス・オーケストラ サントラ ヴィヴィアン・ルジアック ダイナ・ショア ジェニファー・メドゥディス ジョア・シェトラー ビクターエンタテインメント 2006-12-05 by G-Tools |
 | 父親たちの星条旗 ジェームズ・ブラッドレー 大島 英美 イースト・プレス 2006-09-27 by G-Tools |
 | 硫黄島決戦〜壮絶なる死闘そして玉砕!!〜 [DVD] 記録 日本クラウン 2001-05-23 by G-Tools |
父が最後まで語らなかった硫黄島。息子がたどり着いた、その真実とは？・・・・日本の硫黄島で撮られた一枚の写真が、太平洋戦争の運命を変えたことを。
太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷...
製作年度 2006年
製作国 アメリカ
上映時間 132分
監督 クリント・イーストウッド
原作 ジェームズ・ブラッドリー 、ロン・パワーズ
脚本 ポール・ハギス 、ウィリアム・ブロイルズ・Jr
音楽 クリント・イーストウッド
出演 ライアン・フィリップ 、ジェ....
第二次世界大戦の末期。日本軍の太平洋の要塞・硫黄島を陥落させるべくアメリカ軍は７万人の大戦力を送り込んだ。当初は５日で占領できると思われていたが、日本軍の必死の抵抗によって戦闘は３６日間も続いた。そんな過酷な戦場を収めた写真の中に、第二次大戦で最も有名...
コメント
コメント一覧 (34)
コメントとトラックバックを失礼致します。
この作品は、戦争とそこにある社会と個々の密接な繋がりを細やかに描いており、争いに対してのクリント・イーストウッド氏の静かながら強い視点を十二分に感じさせられる力作でありました。
そして、僕も二部作の完結編である、映画『 硫黄島からの手紙 （ ＲＥＤ ＳＵＮ，ＢＬＡＣＫ ＳＡＮＤ／ＬＥＴＴＥＲＳ ＦＲＯＭ ＩＷＯ ＪＩＭＡ ） 』 （ ‘06年 アメリカ ）の方もとても観てみたいです。
また遊びに来させて頂きます。
ではまた。
見ごたえありましたねー。「プライベート・ライアン」は
言いたいことはわかるけど好きになれなかったのですが
この映画はそれを補うかのように説得力がありました。
控えめな語り口で、余計に胸に沁みてくると言うか、
久々に余韻の残る作品でした。
首が飛んできたときにはビックリしましたけど（笑）
個人的には分からない所もあったので、
是非DVDでじっくり見直したいと思います。
その前に【硫黄島からの手紙】も勿論観ますけど。
TBありがとうございました。
映画館でぜひ。
＞たろさん
舞台は硫黄島ですが，
響くメッセージは
全ての戦争に共通するものだと思います。
恐るべしイーストウッド！
＞あさこさん
あざとくなく，自然と伝わってくる見事な説得力でしたね。
＞耕作さん
首は絶句しました。。
DVDはきっと二本セットで出るでしょうね。
＞秀作の匂いプンプン。
期待してます！！
＞心を戦場に置いたままの，彼らの孤独が痛い。
ホントですね。
映画全編にわたって感じたのは、戦争への怒りよりも
深い悲しみでした。
ラストの海のシーンはよかったですよねぇ。
「散るぞ悲しき」も読んでいますし、第二弾への準備は完了しております（笑）
二本揃って秀作だといいな〜。
イーストウッドがどう日本側を描いたのか，
期待を大きくして待ちましょう。＾＾
＞ゆっこさん
ホッとするシーンでした。
終わり方が秀逸！
＞ミチさん
図書館で借りて読みます！
救いの無い映画といえばそうなのですが、そのラストは何か“希望”を示しているように感じました。良かったです！
TBありがとうございました。
どこにでも平和を作り出せる人間なので，
いつかきっと争いは消えると信じたいです。
が、「予告？あと１ヵ月半の待てば本編見られるんだから、オレは帰るぜ」って人がひとりくらいいてもよさそうなのに、と思うと、貧乏クサイ連中ばかりだったんだなぁ(笑)。
てなわけで、ＴＢありがとうございました。
声をかけて引き留めたかったです。。
この作品はラストからエンドロールにかけての味わいに深いものがありましたね。
私が観ていたシアターでも、殆どの人が最後まで席を立たずに残っていました。
（でも２時間越える作品の場合、終わったらすぐレストルーム直行、なんて人もいたりして…。）
「硫黄島からの手紙」も楽しみです。
最後の畳みかけが見事でしたね。
12月は観たい映画が沢山で，
今から覚悟しとかなきゃ。。
私もエンドロールで涙うるうるだった一人であります。
･･･が！よりによって私の目の前で立ち止まったヤツが！！
勝手に退席するのはいいけど、お願いだから邪魔だけはせんでくれー！と必死に怒りを堪えてました。（怒）
周りが見えていない人が多すぎです。。悲
戦いのシーンと兵士達の心の葛藤、動と静がうまくからみあって、とても心に残る映画でした。
二部作というのも、斬新ですよね。
日本編「硫黄島からの手紙」は、必ず見ます。
イーストウッドのフェアな心が垣間見えますね。
日本版，試写会当たってほしい。。
エンドロールに席を立つ人・・・信じられない・・・（良い方に考えればトイレですかね？）
どうしてもプライベートライアンを思い出しますね。
でも、こちらはあえて淡々と描いてる気がしました。
イーストウッド監督の伝えたいものを知るために、硫黄島、早く見たいものです。
TBさせていただきました〜
大道芸観覧レポートという写真ブログをつくっています。
映画「父親たちの星条旗」もとりあげました。
もし、よかったら寄ってみてください。
http://blogs.yahoo.co.jp/kemukemu23611
まさに死闘，激戦の様子だった当時を
リアリティたっぷりに再現していましたね。
圧巻でした。
＞kemukemuさん
のぞかせて頂きます〜＾＾
＞心を戦場に置いたままの，彼らの孤独が痛い。
ですね！！
１２月公開の硫黄島からの手紙も
絶対見に行こうとおもいます。
先行上映やってほしいなぁ
何かを知るきっかけとなる映画って好きです！
TBまたお試し下さい。＾＾
＞エンドクレジットの写真を見つめ，泣いていると，
早々に席を立つ人が階段を下りてゆく・・・
シンジラレナーイ！！
私が観たところでは始まる前に終了後に予告がある事を告知してくれてたので、そんなに早々と席を立つ方は少なかったですよ。
それでも、早々に出て行った人を見たときは驚きましたが。
それよりも
「海兵隊と海軍ってどう違うの？」
としつこくエンドクレジットが流れてる間に聞いてくるツレが信じられませんでした（笑）
『手紙』も期待しちゃいますよね〜。
私は海外情勢に詳しいがゆえに負け戦と解っていながら家族のいる祖国を守るために散っていった栗林中将やバロン西の心情がどういうふうに描かれているのか楽しみです。
外国の監督が撮る
日本人俳優たちによる映画。
どんな風になるんでしょう。
言葉の壁を越えて，傑作になっていてほしい！
個人的に硫黄島での戦闘シーンはプライベートライアンに僅かながら及ばなかったかなと思っていますが、ジョンやアイラたちのような帰還兵たちの心情や苦悩を描いてる点だけは、今までの戦争映画に見られなかったほどリアルなものがありました。
カメラのフラッシュを見ただけで戦争の光景を思い出してしまうジョン達のトラウマは観ていてもかなり痛かったですね
脚本はもちろん，
イーストウッドの演出も丁寧で見事でしたね。
またアカデミー賞の予感。
トラックバックありがとうございます。
>戦場違いですが「プライベート・ライアン」を超えたかも。
凄まじさ、戦闘の規模の大きさに圧倒されます。「硫黄島からの手紙」でも同じショットが使われると思いますが、興味深いですね。
いよいよ今週末ですね！
期待値を上げて臨みたいと思います。
硫黄島の激戦はある程度は知っていたし、あの星条旗は最初に揚がったものではないとは聞いていましたが、こんなドラマがあったとは知りませんでした。
日本から見ればアメリカは「楽して戦争に勝った」ように見えるのですが、実際に戦場で銃火をかいくぐっていた兵士達は常に死と隣りあわせだったんですね。
映画の中で、「英雄」扱いされる事の受け止め方が三者三様でしたが、ネイティブの兵士のやさぐれぶりが印象的でした。
国民が団結している戦時中でさえ差別は無くならなかったんですね。
戦後は最後まで黙して語らなかったドクの心境が答えのように感じました。
＞戦闘シーン
リアルでしたね。
海を埋め尽くす艦船が凄かったです。
人間はどこまで愚かなんだろうって，
悲しくなりました・・・