色彩豊かに歌い上げる人間讃歌♪
中島監督の,登場人物の気持ちを表現するCGの使い方が好き。
最新作は,「下妻物語」以上にパワーアップした映像で,
素晴らしいミュージカルも絡めて,
最後まで鮮やかに楽しませてくれます。
堕ちてゆく松子は,最初,自分のせいで職を失い,
そこから始まるストーリーには,
感情移入が出来ず,好きになれず,
ただ画面で進む展開を追うだけの冷めた気分でしたが,
笙が沢村めぐみに付き合わされた辺りから,
グイッと引き込まれ,いつの間にか胸に迫るものが現れ,
最後には感動してしまっている自分が・・・
しっかりとツボを抑えた演出で,
波瀾に満ちた松子の生涯を追体験させ,
救いと希望を描き出した監督ならびにキャスト,スタッフの皆さんに拍手!
不器用な松子をユーモラスに明るくまっすぐに演じて,
嫌いになれない人物像を形成させた中谷美紀が見事!
松子と表裏一体の人生を見つめて成長してゆく笙(瑛太),
唯一の純愛を抱える龍洋一(伊勢谷友介),
女気に溢れた頼もしく優しい沢村めぐみ(黒沢あすか)
姉が大好きな久美(市川実日子)。
全ての役者が適材適所で存在感を示し印象を残す。
見た目とサウンドが融合したミュージカルパートは,
めっちゃ楽しく,ハリウッドに負けない完成度。
恋と破局,
幸せと悲しみ,
命と死。
相反するものは常に表裏一体。
その激動に揉まれながら,
自分を顧みずに,人の為に生きて,
不条理で,残酷で,厳しい世の中を,
全身全霊で走り抜けた松子の人生。
自由になった彼女が辿り着く幸せの場面の,
なんと悲しく,美しいこと!
空撮,長いねんとツッコミながら,
「おかえり」にぶわっと号泣・・・
切なさの中から,それでも,人生は歩むに値すると,
優しく訴えかけるラストシーンが好き!
悪意を辛辣に批判する犯人への描写が,
希望のメッセージを押し上げる。
監督:中島哲也
出演:中谷美紀,瑛太,
黒沢あすか,伊勢谷友介,
市川実日子,奥ノ矢佳奈,
香川照之,柄本明 ほか
上映時間:130分
★ 「風と共に去りぬ」感想
★ 参加しています。 ご協力頂ければ嬉しいです! →
中島監督の,登場人物の気持ちを表現するCGの使い方が好き。
最新作は,「下妻物語」以上にパワーアップした映像で,
素晴らしいミュージカルも絡めて,
最後まで鮮やかに楽しませてくれます。
堕ちてゆく松子は,最初,自分のせいで職を失い,
そこから始まるストーリーには,
感情移入が出来ず,好きになれず,
ただ画面で進む展開を追うだけの冷めた気分でしたが,
笙が沢村めぐみに付き合わされた辺りから,
グイッと引き込まれ,いつの間にか胸に迫るものが現れ,
最後には感動してしまっている自分が・・・
しっかりとツボを抑えた演出で,
波瀾に満ちた松子の生涯を追体験させ,
救いと希望を描き出した監督ならびにキャスト,スタッフの皆さんに拍手!
不器用な松子をユーモラスに明るくまっすぐに演じて,
嫌いになれない人物像を形成させた中谷美紀が見事!
松子と表裏一体の人生を見つめて成長してゆく笙(瑛太),
唯一の純愛を抱える龍洋一(伊勢谷友介),
女気に溢れた頼もしく優しい沢村めぐみ(黒沢あすか)
姉が大好きな久美(市川実日子)。
全ての役者が適材適所で存在感を示し印象を残す。
見た目とサウンドが融合したミュージカルパートは,
めっちゃ楽しく,ハリウッドに負けない完成度。
恋と破局,
幸せと悲しみ,
命と死。
相反するものは常に表裏一体。
その激動に揉まれながら,
自分を顧みずに,人の為に生きて,
不条理で,残酷で,厳しい世の中を,
全身全霊で走り抜けた松子の人生。
自由になった彼女が辿り着く幸せの場面の,
なんと悲しく,美しいこと!
空撮,長いねんとツッコミながら,
「おかえり」にぶわっと号泣・・・
切なさの中から,それでも,人生は歩むに値すると,
優しく訴えかけるラストシーンが好き!
悪意を辛辣に批判する犯人への描写が,
希望のメッセージを押し上げる。
監督:中島哲也
出演:中谷美紀,瑛太,
黒沢あすか,伊勢谷友介,
市川実日子,奥ノ矢佳奈,
香川照之,柄本明 ほか
上映時間:130分
嫌われ松子の一生 愛蔵版 [DVD] アミューズソフトエンタテインメント 2006-11-17 by G-Tools |
嫌われ松子の一生 通常版 [DVD] アミューズソフトエンタテインメント 2006 by G-Tools |
嫌われ松子の歌たち サントラ 和田アキ子 阿井莉沙 中山千夏 Michael Buble Barbara Borra 及川リン Tommy Snyder & YOSHIKA ch 中谷美紀 Matsuko Singers ワーナーミュージック・ジャパン 2006-05-24 by G-Tools |
嫌われ松子の曲たち サントラ Barbara Borra 湯浅亜美 インディーズ・メーカー 2006-05-23 by G-Tools |
LOVE IS BUBBLE BONNIE PINK ワーナーミュージック・ジャパン 2006-05-09 by G-Tools |
嫌われ松子の一生 (上) (幻冬舎文庫) 山田 宗樹 幻冬舎 2004-08 by G-Tools |
嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫) 山田 宗樹 幻冬舎 2004-08 by G-Tools |
★ 「風と共に去りぬ」感想
風と共に去りぬ [Blu-ray] ワーナー・ホーム・ビデオ 2010-07-14 by G-Tools |
★ 参加しています。 ご協力頂ければ嬉しいです! →
コメント
コメント一覧 (32)
私も最初はのりきれずにいましたけど、終わってみると涙が〜。笑
色んなシーンにこだわりが見えますね。私も雨はキライです…^_^;
最初と最後で感想が180度変化しました〜
DVD買います。。
僕も,雨は好きじゃありません。^^
原作読んでしまうと、かなり
「ガツン」って鈍器で頭叩かれ
たよーな印象ですw
中盤以降は、比較的忠実に描
かれていたかと。松子は、みん
なの笑顔に包まれたかっただけ
なのかもしれないですよね。
あの原作からこういう発想ができるなんて素晴らしいですね〜。
驚いてばかりの2時間20分でした!
『下妻』を観ていなかったのですが、今日テレビで放映されていたのでなんかラッキーでした(笑
確かに下妻よりも弾けっぷりみたいなものがパワーアップしてるように見えるんですよね。自分も『松子』の方が好きかも。
原作だとああいうカラフルなイメージは難しいと思うのですが、やはり映画だからこそ可能にした映像表現といった所でしょうかね?
笑顔こそが何よりの原動力だったんですね。
でも,もう少し自分を顧みていれば・・・
>ミチさん
原作は読んでいません・・・汗
中島ワールド炸裂の映像世界でした。
>メビウスさん
ワイドショー的事件にしないで,
そこから人生について考えさせつつも,
目一杯楽しませてくれる構成が見事でした。
ボニー・ピンクやら木村カエラやら
AIやら音楽面ではGoodなのですが、
いまいち映画的には・・・。(苦笑)
サントラが豪華ですね〜
買ってしまいそう。。
TB感謝!
>切なさの中から,それでも,人生は
>歩むに値すると,
>優しく訴えかけるラストシーンが好
>き!
ホントですね〜〜
最後は、泣けました!
追伸:
昨日の下妻物語も面白かったです!!
邦画史に残る名シーンでした!
「下妻物語」は何度観ても面白い〜^^
観ないでおこうと思ったいたのですが、Akiraさんのレビューでちょっと、ぐらって来てます。
さて、明日は映画の日だし、どうしようかな?
ありがとうございました。本当に感謝です。 冨田弘嗣
ミュージカル部分の楽しさと,
きらびやかな映像,
そしてラストシーンの美しさは
大きなスクリーンに映えていて見応えがありました!
ぜひ〜
>冨田弘嗣さん
感想は各々違うものですから^^
この映画はもう一度見たい映画ですねえ
流行って欲しいですわ
てなわけでTB返しさせていただきます
ブログで評判がよかったので、観に行ってきました。
ところが、期待通りで、何作かぶりに、いい映画を観た気分です。
ただ、残念なのが、50代の松子は中谷美紀にはちょっと難しかったのかな、というところですね。
jamsession123goは、デビュー以来彼女は細く長く注目していた女優で、この映画での飛躍を期待していたのですが、まだ、ちょっと、監督が目指していたものを全て演じれるほどまでには至っていなかったようです。
でも、彼女の文字通り体当たりの演技は、素晴らしいと思います。
洋画の大作に負けないで,
大ヒットしてほしいです!
>jamsession123goさん
年老いた感じは無かったですね。
体型よりメイクに凝った方が良かったような。
中谷美紀さんは「ケイゾク」からファンになりました!
私は原作も読みました。映画も原作も楽しめるものって、
実はなかなかないですよね。
音楽も豪華で、とても素敵な映画でした。
原作も読んでみます。
続編も出たんですね。
図書館に予約しよう。
ブラックでありながら。。。
泣笑いの作品でした。。
可哀想なのに。。松子の動きに。。
つい、笑。。。あの変顔に。。
私もお父さんの様に笑っていたのでしょうねえ。。
変顔しつこいと突っ込みつつクスッ。
悲しいのに明るく元気になれる人生讃歌映画でした。
あの原作からこんな映画がとびっくりでしたが、松子の悲惨な人生がポップで楽しい作品になり、松子さんのためにもよかったですね。ちょっとジーンときましたが。
映画ならではの極彩色でしたね。
気持ち良く歌い上げる人生讃歌が印象に残りました。
てなわけで、TBありがとうございました。
中島監督,次はオリジナル脚本の映画を観たいです。
最初と最後にオォ〜と心の中で喝采してました。
う〜ん、、、一緒、です。
同じようなところから、あたしも感動してしまいました。
でもやっぱり、共感はしたくない。
あたしはこの人、人の為じゃなくて、自分のためだけに生きている感じがしたから、、、
あぁ,なるほど・・
同感です。
そこが一歩引いて観てしまった最大の原因かも。。
身につまされるほど切ないストーリーでしたが、
それをポップに演出したコトで楽しむコトができました (゚▽゚*)♪
「人生って、何をしたかじゃなく、何をしてあげたか」とゆうセリフにゎ、深く共感しました(*´ー`)
自分を見つめ直すきっかけとなる良い言葉でしたね。
印象に残りました。
この映画を劇場で観る機会を失い、DVD化されてもレンタル中でなかなか観ることが出来ませんでした。
今頃になって、レビューを書くのも時代遅れで恥ずかしいのですが、とても面白く魔可不思議な作品だったので書かずにいられませんでした。
なんとなく「下妻」に感じが似ていると思ったら、同じ監督なんですね。
特典ディスク付きのDVDは,
本物のアルバム風で豪華な装丁です。
(ショップで見かけて,あまりの大きさに吃驚!)
買おうか思案中の今日この頃。。