迫力と平和への思いに満ちた壮大な映像絵巻は見応えあり!

12世紀,十字軍に参加したある男の物語
オーランド・ブルーム演じるバリアンに失った妻子との絆や愛情、深い悲しみを感じない。
口から出るのは受け売りの言葉ばかりで,
突然の転機にただ翻弄されるだけの芯がない男に見え,
最後まで応援する気になれなかったし,
父親は,仲間にもエルサレム王にも慕われていたそうだけど,
突然現れては消えていくだけだから,
バックボーンが見えず感じず薄っぺらい印象。
もっと親子の展開を見せてほしかったなぁ
二人とも若干,影薄いし・・
物語の核は,バリアンではなくエルサレムでした。
宗教の聖地,異なる人種の共同地帯,
人々の理想郷となる荘厳で壮麗な場所をみごとに再現。
ここを巡る争いは悲しいことに今も続いている。
でも根深いその歴史の中には,かつて一瞬でも平和があった・・
人間の赦しあう心を呼び覚ますような,大きな反戦メッセージが胸を打つ。
登場人物では,背後に深い歴史を滲ませるサラディンと,
忠実でカリスマ漂うティベリアスが印象に残りました。
シビラはいまいち。
終盤の覚悟はちょっと逆ギレっぽい。
バリアンとの道も嫌々に見える。(笑
映像の見どころは何と言ってもエルサレム攻防戦!
群衆での戦闘シーンは食傷気味でしたが,この映画はアイデアと,
リドリー・スコットらしい映像の迫力に満ち,新しい興奮を味わえました。
俯瞰視点から見た戦いは,人間同士の不毛な争いを嘆いているよう・・・
ちょっと油断すると,バリアンは何のために戦っているのか見失いがちで,
置いてけぼり感もたまにありましたが,歴史の傍観者として見ると,
人物それぞれの思いの交差と,圧倒的スペクタクルが絡み合い見応え十分。
一人一人が平和を望めば,いつかきっと温和な未来が拓ける。
「天国の王国」=「世界平和」は
理想じゃなくて現実のものになってほしい・・・
原題:KINGDOM OF HEAVEN
監督:リドリー・スコット
出演:オーランド・ブルーム,エヴァ・グリーン,
リーアム・ニーソン,ジェレミー・アイアンズ,
デヴィッド・シューリス,マートン・ソーカス,
ハッサン・マスード,エドワード・ノートン 他
上映時間:2時間25分
★ パンフに紹介されていた書籍
★ ポチッと。。 →

12世紀,十字軍に参加したある男の物語
オーランド・ブルーム演じるバリアンに失った妻子との絆や愛情、深い悲しみを感じない。
口から出るのは受け売りの言葉ばかりで,
突然の転機にただ翻弄されるだけの芯がない男に見え,
最後まで応援する気になれなかったし,
父親は,仲間にもエルサレム王にも慕われていたそうだけど,
突然現れては消えていくだけだから,
バックボーンが見えず感じず薄っぺらい印象。
もっと親子の展開を見せてほしかったなぁ
二人とも若干,影薄いし・・
物語の核は,バリアンではなくエルサレムでした。
宗教の聖地,異なる人種の共同地帯,
人々の理想郷となる荘厳で壮麗な場所をみごとに再現。
ここを巡る争いは悲しいことに今も続いている。
でも根深いその歴史の中には,かつて一瞬でも平和があった・・
人間の赦しあう心を呼び覚ますような,大きな反戦メッセージが胸を打つ。
登場人物では,背後に深い歴史を滲ませるサラディンと,
忠実でカリスマ漂うティベリアスが印象に残りました。
シビラはいまいち。
終盤の覚悟はちょっと逆ギレっぽい。
バリアンとの道も嫌々に見える。(笑
映像の見どころは何と言ってもエルサレム攻防戦!
群衆での戦闘シーンは食傷気味でしたが,この映画はアイデアと,
リドリー・スコットらしい映像の迫力に満ち,新しい興奮を味わえました。
俯瞰視点から見た戦いは,人間同士の不毛な争いを嘆いているよう・・・
ちょっと油断すると,バリアンは何のために戦っているのか見失いがちで,
置いてけぼり感もたまにありましたが,歴史の傍観者として見ると,
人物それぞれの思いの交差と,圧倒的スペクタクルが絡み合い見応え十分。
一人一人が平和を望めば,いつかきっと温和な未来が拓ける。
「天国の王国」=「世界平和」は
理想じゃなくて現実のものになってほしい・・・
原題:KINGDOM OF HEAVEN
監督:リドリー・スコット
出演:オーランド・ブルーム,エヴァ・グリーン,
リーアム・ニーソン,ジェレミー・アイアンズ,
デヴィッド・シューリス,マートン・ソーカス,
ハッサン・マスード,エドワード・ノートン 他
上映時間:2時間25分
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コメント
コメント一覧 (48)
トラバさせていただきました。
キングダム〜、私も親子の絆をもうすこし掘り下げて欲しかった。
主人公に関するドラマチック性が悲しいほどない映画な気がしました。
しかし、「キングダム・オブ・ヘブン」という言葉がもたらす
人種宗教を超えて築かれる平和な国を私も見てみたいと思わざる得ません。
宗教映画というタブーを乗り越え、訴えかけるメッセージはやはりこれなのでしょうね。
乱文失礼いたしました。
確かにリーアム・ニーソンの出番が少なかったですね。
それが唯一の不満かな。
シビラの「逆ギレ」には笑いました。
当地では「キリスト教=正義」の図式が根強い為か
同行の友人の賛同は得られませんでしたが
やっぱりこれは反戦映画だと思うのです。
前回「ダ・ヴィンチ・コード」と「パッション」へのTBが
うまくいきませんでしたが、今回は無事TBできますように......。
でも楽しめることができたのでよかったです。
でも興味がないと厳しいですよね・・・
宗教戦争は私たちにとって馴染みはないですが今も続く問題として難しいものがありますよね。
見応えたっぷりあったし、こういうのがヒットして
世界中の人に宗教戦争についてマジメに考えてもらいたいもんです。
でも宗教戦争より宇宙戦争のほうがヒットするんでしょうけど。
主人公の葛藤等にもうちょっと尺が欲しかったのと
(リドリーなら3時間超でもしっかり構成出来そうだし)
前半の編集がやや雑み見えたのは残念でしたが
中盤以降のカメラワークと美術の見せ方の上手さは
流石でした。色々注文もある映画ですが
ここ1年続いた歴史スペクタクルの中では
突出した作品でした。
せっかくの主役なのに,人物像が浅くて少し残念だった気がします。
円満だった頃のバリアン家の姿も見たかったなぁ
歴史大作ブームの真打ちとしてはかなり見応えあったんですが。
>「あ」嬢さん,なななさん
宗教による争いってほんと根深いんですね・・・
宗教を利用している人もいるみたいで悲しい・・
>ぽんぽこ山さん
た,たしかに・・・
「宇宙戦争」の広告宣伝勢いありますね〜
楽しみです。
>瑞旗さん
「パッション」ぜひ!
TBさせていただきました。
そして直ぐTBしていただいてありがとうございました。
声だかではない平和へのメッセージをエンターテイメントに包んで、かなりの水準まで引き上げてくれたリドリー・スコット監督の手腕はやはりすごいなぁと思いました。
ネタバレにはなりますが、十字架を拾い上げたあとのサラディン王の行動が今の世界に必要なものではないのかなと思いました。
(聞くところによるとあの行動は彼自身の提案だそうです・・・・)
確かにバリアンの失った妻子への感情って感じられなかったですね。
なるほど、と思いました。
エルサレム攻防戦、見応えありましたよね。
この辺の戦術等も含めて、心理描写がもう少し深くあったらなぁと、思いました。
歴史は全く詳しくないのですが、少し十字軍とイスラムについて、知りたくなりました。
歴史大作の真打ちのような印象もありましたね。
>チタンアクセサリーショップZeus奮闘記さん
リドリー・スコットって巧みですよね。
映画の幅も広くて好きな監督のひとりです。
>35-lapis_lazuliさん
最近多かった揺れまくりの映像が少なくて,観やすかった点も好印象でした。
もう少しバリアンの心の変化を掘り下げて欲しかったところもありましたが、やはり映像、作品の重みはさすがはリドリー・スコット監督だと思います。
今もなお紛争の続いているエルサレム、
解決する日がくるのでしょうか?
そう考えるとサラディンとバリアン(ホントにこんな人物だったかは定かでないが)は、
和解にもっていったことは、偉大なことだったんでしょうか。
映画を通じてエルサレムのことを考えるなんて、
リドリーのもくろみにはまってますね。(いい意味です)
すごい数のTBですねえ。びっくりです。いろんな視点があって、
もう一度観たくなってきちゃいました。
映画を観て以来、バリアンは、王にならなかったことを後悔しなかったのかな、と考えています。小さな過ちも正義につながるなら、それは正義になるのか…?
うーーん。むずかしい。また、遊びにきます♪
まさに、物語の核はバリアンではなくエルサレムでしたね!
十字軍の歴史についていい勉強になりました♪
これからもよろしくです〜☆
ラスト,獅子王リチャードの登場が今なお続く争いへの嘆きのようでしたね・・
やっと観ました♪私的には、
とても好きでした♪この作品の秘めたものがとても
好きです。亡き父の姿を物語の最後まで感じる事が出来たり。。
とても良かったです。
TBありがとうございました!
こちらからもTBさせて頂きます☆
私も親子関係をもうちょっと見たかったです。
リーアム・ニーソン素敵…♪
トラバありがとうございます!
そう、妻子への愛が・・・ですね。
ゴルゴダの丘で妻が心の中にいると云ってたのに!のに!と、怒ってしまいました・・・
映像&脇役がツボすぎて、それだけでも幸せになれました。
ティベリアスの格好良さにはほれぼれ・・・です。
パッションの感想も拝見させていただきました。
映画館で何度目を背けたか・・・痛い痛い!で。
しかしキリストという人物を、神格化しないことでかえって胸に響きました。おんなじ感覚を持った人間で、それゆえあの選択は凄いことだと。
トラバいただいていきます♪
リーアム・ニーソンの場面等,かなりカットしたんでしょうね・・・
かっこよかったのになぁ。 DVDの特典で復活希望・・
希薄だったからか壮大な歴史的大作の一つの場面のように
淡々と見てしまいました・・・
★TBありがとうございました!
キリスト教徒に偏らず、イスラム側も平等に描いてあったので、作品全体のメッセージと併せて奥深い作品でした。
戦闘シーンも迫力満点でそちらもよかったです。
お父さんとは数分?しか一緒にいなかったように見えるのに、バリアンのあのお父さんへの忠義っぷりは不思議でしたよね。
私は、亡き奥さんへの愛は感じられました。
前半のバリアンは、表情は暗く目に輝きがないし、シビラに「食事をする女性を見たのは数年ぶりだ」というのは、シビラに奥さんの姿を重ねているのだろうなと思ったし、ラストに花を愛でるのも奥さんを思ってのことだろうな〜と。
密かに涙が出そうでした。
はい、そうです。私は全くシビラへの愛を感じられませんでした。(^^;
TBありがとうございます!
登場人物のバックボーンを描き始めたら
もっと長大作になったでしょうね。
確かにいきなり親子縁が復活したのには
納得いきませんでしたが...
誰々に感情移入というより,昔こんな時間があったのかぁと
敬意をもって振り返るとともに,現在への憂いも感じる歴史大作でしたね。
私も 同じく シビラがいまいちでした・・・・。
わざわざ恋愛からめなくても それなら 父と子もう少し 掘り下げてほしかったと思います。
戦闘シーンは よかったですね!
恋愛にまで発展せずとも,仄かな思いのみでも良かったような気がしますね。
TBさせていただきました。
ゲームの感想も読ませていただきました。
戦闘のシーンで、MGS2のスネークのセリフが浮かんだのは、私だけでしょうか。。。(笑)
僕もスネークの姿がちらっとよぎりました!
MGS3サブシスタンスが待ち遠しい・・
「シビラの逆ギレ」は最高です。
まあまあ、しょうがないかなという主人公。
鍛冶屋の嫁はあんな毛皮きないでしょうし(w
こちらからもさせていただこうと何回か挑戦したのですが、調子が悪いみたいで上手くいきませんでした・・・。
私も同じような感想です。
もう少し、人物を掘り下げてほしかったです。
ぜんぜん鍛冶屋らしくなかったですね・・・(笑
>ルーピーQさん
歴史の前では人間までも霞んで見えるという事なんでしょうか・・
・・・TBの改善求むライブドアさん!
TBお返ししたのですが、同じくTB反映されていないようです・・・
映画、たくさん観ていらっしゃるようなので羨ましいです。
TB不調もうしわけありません。。
マスターオブライフ主宰PONです。
TBR有難うございました。
話もさることながら
自分は即物的なもので
あのサラディン側の使用した
攻城砲と攻城やぐらなど
戦争シーンが好きでした。
すごいです。戦争なんて嫌だな。
ビジュアル的に(苦笑)
さすがリドリー・スコット。
映像の迫力がありましたね。
DVD買ってしまいました。。
鍛冶屋からあれよあれよと一国の王様的立場までいってしまう。
自分の意思で選んできたにもかかわらず
歴史に、身分に、王女に(!)
翻弄されて間の葛藤が描ききれない。
・・・その分、人間として薄っぺらくなってしまったのかも。
よそでも書いたんですが
ラストで
「私は鍛冶屋です」って言った時の
オーリーが一番かっこよかったかなと。(笑)
ちょっと駆け足だった気もしますね。
どこかを省略してでも,バリアンを描いてほしかったなぁ
DVD観ましたので、TBさせていただきますわ。
>「天国の王国」=「世界平和」は理想じゃなくて現実のものになってほしい・・・
本当にそうよね〜
この時代背景を選択した、
リドリー監督の静かな祈りが感じられましたわ。
メッセージが映像から響いてきましたね。
同感です。人間ドラマはあんまり良く描かれてませんでしたね。
TB させていただきますので、そちらからもぜひ!
TBありがとうございます!
トラバ有難うございました。
「キングダム」はどこのブログでも盛り上がってるみたいですね。ここもですね。
良かったら、私のところにもまたいらしてください。私も今後来させて頂きますね。
DVD発売で盛り上がりが復活してきましたね。
特典ディスクの内容も豪華でした!
そうですね。
どっしりと存在感がありました。