失踪した婚約者を追って思い出の地へと足を踏み入れた朔太郎は
心に深く根ざしている過去の辛い記憶の中へと埋もれてゆく・・
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片山 恭一 著 同名小説の映画化。

現在と過去が交差する,原作とは違う構成。


恋愛などの障害として「病気」を持って来る話が嫌い。
死を描く為の安易な材料にしている気がする。

だから,優しい気持ちになる素敵な小説だったけど,あまり心には響かなかった。

だけど,この映画版は,亡くなってしまった愛する人を思う気持ちに溢れ,
悲しみを抱きながらでも生きていくしかない残された人の気持ちが痛切に胸を打ち,
過去に戻れない切なさに満たされて,涙が止まりませんでした・・・

何度も入院し,友達の死を経験した事などの忘れない過去をちくちくと刺激され,
それが,愛する人と巡り会えたのに一緒に過ごせなくなったアキの心情に重なって涙・・


記録メディアの発達により,記憶を留めるものに事欠かなくなった時代。

写真や文字はもちろん,テープやビデオなどで故人の声が残る場合がある。
嬉しい反面,これが一番辛い。

ベッドの上でカセットテープに声を吹き込むアキの姿を見て,
病室で夜を1人で過ごす寂しさが掘り起こされたりもした。


失った過去は取り戻せなくても,抱えて生きる事はできる。

愛する人を失った悲しみは癒えなくても,
抱えて生きていける強さを人間は持っている。

痛み悲しみ,いろんな思いを小さな身体に秘めて,強く歩いてゆける。

さわやかな過去と未来の風に吹かれながら・・


思い出すと辛い記憶は,なかなか真正面から見つめられない。
それを見つめる勇気と,過去の輝きを取り戻す,そんな映画でした。



スペシャルエディション

特典
・メイキング
・未公開シーン
・会見映像集
・フォトギャラリー
・主題歌「瞳をとじて」のミュージック・クリップ
・予告編集

<封入特典>
解説書と,香川・愛媛県公認ロケ地MAP



監督:行定勲

出演:大沢たかお,柴咲コウ,
長澤まさみ,森山未来,山崎努 ほか

時間:138分



原作の感想


骨髄バンク



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